今日はイチローのお話が中心です。
◆ 有利な数え方
イチローは、渡米してマリナーズ入りして8年が過ぎました。
さしたる不調もなく、順調に実績を積んでいます。
時々、なぜなんだろうと考えます。
イチローの身体は、日本人の中でさえ、さして
恵まれているわけではありません。
脚が早いとか、ミーティングが上手いのは、
たしかに大きな特徴です。
でも、こんな特徴の選手は、プロ野球を
見渡してみると、結構多い。
さしたる特徴とも思えないんですね。
ハングリー精神が特別強いというわけでもない。
職人肌というのは、あります。
が、これも普通でしょう。
日本のサラリーマン、職人っぽい人多いですから(笑)。
わたしが一番気になるのは、
★ 「安打の数え方」
です。
普通の打率狙いの打者は、
打率のアップダウンに一喜一憂。
当然、好不調の波がありますから、
気分は良かったり悪かったり。
その気分をひきずると、スランプへ、
まっさかさま。ドボーンです(笑)。
その点、イチローは、安打数の積み
重ねを気にします。
わかりますよねえ。
年間200安打とか。
年間安打数なんて、日米ともにイチローが
出てくるまで、あまり気にされてなかった(笑)。
イチローは、評価基準さえ変えてしまったんですね。
★ 打率ではなく、積み重ねを取る
これは、本塁打とか盗塁数とかの考え方と同じです。
減りはしませんから、多少のアップダウンは
余裕で吸収できます。
打率部門だから打率を気にするという
常識を、ひっくり返す「見方」なんですね。
この見方に切り替えるだけで、打者は
ずいぶん気持ち的に、楽になります。
余裕ができれば、あせらずバッターボックスに立てる。
★ 好循環が生まれやすい「ものの見方」
なんです。
こんなイチロー的ものの見方、
ぜひ取り入れてください。
ちょっと引いて、全体を眺める。
そして見方をちょっと変えてみる。
これが、大きな転換点になることがあります。
◆ 最初から勝利確定の考え方
似たようなことを、先日TVで見ました。
目と耳が不自由な大学教員の方のインタビュー。
たしか、東大の先生でした。
こどもに、「今まで一番うれしかったことは?」
と聞かれて
★ 「生まれてきて、みんなと出会えたこと」
というのが、その答えでした。
出世したとか、何かに合格したとか
何かに当たったとかいうのではないんですね(笑)。
普通、金メダルとった時とか、
サヨナラホームラン打った時とか。
ありますよね。
そうじゃなかったんですね。
「みんなに出会えて、話したこと」が、
人生最上のことなんですから。
これは、究極のプラス思考とも言えるんですが、
ちょっと違う。
普通の人がカウントさえしないことが、
「最上の結果」なんですから。
勝負の前に
★ すでに勝っている状態
なんです。
あとは、上積みを図るだけ。
全部得点となって、積み重ねられる。
すごい発想だとは、思いませんか。
この発想に至るまでの、心理葛藤は、
それはすさまじいものだったでしょう。
そうでなければ
、ここまで到達できないでしょうね。
★ 「思考の深化」が、人生の大逆転を生んだ
はずです。
人間というのはほんと不思議ですねえ。
マイナスが、最大の勝利を導く原因に
さえなるんですから。
本当に、人生って不思議ですね。
本当に、地球って不思議ですね。
不思議不思議といいつつ、
次回へ。次回。次。 …。
インフォ剣山 パパどらごん藤野
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