2009年2月12日木曜日

イチローの数え方

今日はイチローのお話が中心です。


◆ 有利な数え方

イチローは、渡米してマリナーズ入りして8年が過ぎました。

さしたる不調もなく、順調に実績を積んでいます。
時々、なぜなんだろうと考えます。



イチローの身体は、日本人の中でさえ、さして
恵まれているわけではありません。

脚が早いとか、ミーティングが上手いのは、
たしかに大きな特徴です。



でも、こんな特徴の選手は、プロ野球を
見渡してみると、結構多い。

さしたる特徴とも思えないんですね。



ハングリー精神が特別強いというわけでもない。
職人肌というのは、あります。

が、これも普通でしょう。
日本のサラリーマン、職人っぽい人多いですから(笑)。


わたしが一番気になるのは、


    ★  「安打の数え方」



です。


普通の打率狙いの打者は、
打率のアップダウンに一喜一憂。

当然、好不調の波がありますから、
気分は良かったり悪かったり。


その気分をひきずると、スランプへ、
まっさかさま。ドボーンです(笑)。


その点、イチローは、安打数の積み
重ねを気にします。

わかりますよねえ。
年間200安打とか。


年間安打数なんて、日米ともにイチローが
出てくるまで、あまり気にされてなかった(笑)。

イチローは、評価基準さえ変えてしまったんですね。 



   ★ 打率ではなく、積み重ねを取る


これは、本塁打とか盗塁数とかの考え方と同じです。

減りはしませんから、多少のアップダウンは
余裕で吸収できます。



打率部門だから打率を気にするという
常識を、ひっくり返す「見方」なんですね。

この見方に切り替えるだけで、打者は
ずいぶん気持ち的に、楽になります。



余裕ができれば、あせらずバッターボックスに立てる。


    ★ 好循環が生まれやすい「ものの見方」



なんです。

こんなイチロー的ものの見方、
ぜひ取り入れてください。


ちょっと引いて、全体を眺める。
そして見方をちょっと変えてみる。
これが、大きな転換点になることがあります。




◆ 最初から勝利確定の考え方


似たようなことを、先日TVで見ました。

目と耳が不自由な大学教員の方のインタビュー。
たしか、東大の先生でした。

こどもに、「今まで一番うれしかったことは?」
と聞かれて


    ★ 「生まれてきて、みんなと出会えたこと」



というのが、その答えでした。

出世したとか、何かに合格したとか
何かに当たったとかいうのではないんですね(笑)。


普通、金メダルとった時とか、
サヨナラホームラン打った時とか。

ありますよね。

そうじゃなかったんですね。

「みんなに出会えて、話したこと」が、
人生最上のことなんですから。



これは、究極のプラス思考とも言えるんですが、
ちょっと違う。


普通の人がカウントさえしないことが、
「最上の結果」なんですから。


勝負の前に


    ★ すでに勝っている状態



なんです。

あとは、上積みを図るだけ。
全部得点となって、積み重ねられる。


すごい発想だとは、思いませんか。

この発想に至るまでの、心理葛藤は、
それはすさまじいものだったでしょう。


そうでなければ
、ここまで到達できないでしょうね。



    ★ 「思考の深化」が、人生の大逆転を生んだ



はずです。


人間というのはほんと不思議ですねえ。

マイナスが、最大の勝利を導く原因に
さえなるんですから。


本当に、人生って不思議ですね。
本当に、地球って不思議ですね。


不思議不思議といいつつ、


次回へ。次回。次。  …。     



     インフォ剣山 パパどらごん藤野  

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